2007年08月13日

(8) DAMシリーズ(後編)

2003年、DAMシリーズ初のブロードバンド本格対応機種、BBcyberDAM(DAM-G100)発売。「ブロードバンド」の略である「BB」を名に冠した機種です。
(実際には前代のCyberDAM G50の頃から、一部だけBB対応はありましたが)

通信カラオケがブロードバンドに対応すると何ができるかは、既に説明したとおりです
BBcyberDAMと同時期に、他社からもHyperJOY V2やUGAといったブロードバンド本格対応機種が発売されています。

しかしBBcyberDAMは、ブロードバンドでできることを、最初から徹底的にやったのです。
レーザーカラオケの時代から蓄積してきた本人映像と生音演奏を、とにかく惜しむことなく投入したのです。国内だけでなく、たとえば第一興商の米国子会社が制作した生音演奏の洋楽カラオケまで、BBcyberDAMに投入しました。本人映像と生音演奏の曲数が、他社と比べてとにかく多かったし、そのクオリティも高かったのです。

そして、翌2004年に、BBcyberDAMの機能を拡張するDAMステーションが発売。
これによって多くの画期的な機能が追加されたのですが、中でも「ランキングバトル」は大当たりしました。

採点カラオケというもの自体は昔からあったし、また採点の点数をオンラインで送って全国で競い合うことは既にセガカラが「全国採点やろう」でしていました。
しかし、それは曲目とは無関係に点数を競うだけのものでした。

ランキングバトルは、BBcyberDAMにある数万曲の、「1曲ごとに対して」参加者の名前の出るランキングを提供しました。まさにコロンブスの卵。
そのことが、カラオケに今までなかった付加価値を生み出し、全国のカラオケファンに新しいコミュニティを生み出したのです。

また、そこに至るまでの下敷きとして「精密採点」がBBcyberDAMに搭載されていたことも見逃してはいけません。(ランキングバトルは、精密採点の採点ロジックを利用しています)

従来の採点カラオケは、とにかく大声を出していれば100点が取れるような、信頼性に欠けるものでした。
しかし精密採点は、マイクで拾った歌声から正確に音程を検出し、音程の細かい変化からビブラートやしゃくりなどを検出し、その名の通り精密な採点ができるものです。
それは、CPUやDSP(デジタル信号プロセッサ)などのハードウェアの性能が向上して、初めてできるようになったことです。

とにかく、BBcyberDAMとDAMステーションが全国的に広まったことによって、第一興商のカラオケ界No.1の地位は揺るぎないものになりました。

今年、2007年4月には最新機種PremierDAMが発売。しかしそれは、BBcyberDAMのマイナーチェンジに過ぎない程度のものです。BBcyberDAMがあまりに画期的すぎたから、そしてBBcyberDAMの打ち出した方向性があまりに確かだったから、画期的な新しい特徴を盛り込むこと自体が難しいと言うべきでしょう。

で、DAMシリーズについてのまとめ。

・音質と映像については最強。
・特に本人映像や生音は、曲数もクオリティもとにかく最強。
・全体の曲数は他機種にちょい劣るが、歌う曲に困るということもない。
・ランキングバトルは、今までになかった新しいカラオケの楽しみ方。
・カラオケ機種の選択において、最も無難な選択がDAMシリーズである。
posted by くまたろう at 20:36| 通信カラオケ機種概論序説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする