2007年08月14日

(10) UGAシリーズ(後編)

2004年に発売されたUGAという機種が、(ちなみにUGAは「Ultra Gorgeous Audio system」の略です)カラオケ関係者、そしてカラオケファン達の度肝を抜いた、その理由は何と言っても曲数でした。
当時、まだ出たばかりだったHyperJOY V2やBBcyberDAMの曲数は、ともに約5万曲(V2の方がBBよりも少し多かった)。
そんな中、UGAは最初から「7万曲」で登場しました。U-karaとBe-MAX'sの両シリーズで蓄積された曲目に、さらに数万曲を一気に加えたのです。加えて、テレビCMも積極的に放送するなど、ふだんカラオケに行かない人たちにも積極的にアピールしました。
その年の暮れには、曲数を一気に「10万曲」に増やしました。これにも一同唖然。

現在のUGAの曲数は約12万曲。現在もなお、曲数No.1の座を守り続けています。
ただし、曲数が最多であるといっても、JOYSOUNDシリーズの所でも既に述べたように、UGAは80年代前後の曲などは非常に多いのですが、90年代後半以後のアーティストの曲などは実はそれほど多くない。
10万曲に増やした以後のUGAは「毎月約650曲」のペースで曲を配信しています。それに対してHyperJOY V2やBBcyberDAMは「毎月約1000曲」ペースの配信です。時がたつにつれて、曲数の差はどんどん縮まってきました。特に最近(過去10年以内)のアーティストの曲などでは、V2やBBなどと比べて、UGAは明らかに充実していません。

では、映像や音質という点ではどうでしょうか。
UGAは本格的ブロードバンド対応機種です。本人映像(クリップカラオケなど)や生音演奏(スタジオ録音)があります。特にUGAのスタジオ録音は、パイオニアのレーザーカラオケの音が使われています。この音には、確かにMIDIでは出せない、独特のいい味があります。

ただ、残念なことに本人映像や生音の曲数は、あまり多くありません。
最初の頃は、BMBの親会社のUSENがエイベックスに資本参加していて、それだけにエイベックスのアーティストの映像がとても多かったのです。でもエイベックスは、他社にも積極的に映像を提供しています。
加えて、ちょっと前までBMBと提携していて多くの映像コンテンツを提供していたMTVジャパンが、最近になって提携先を第一興商に変更しました。「VIDEO MUSIC AWARDS」などの映像が、去年まではUGAに提供されていましたが、今年からはPremierDAMです。
てな具合で、最近のUGAには、初登場の時のインパクトも勢いも消え失せています。本人映像や生音でない曲の映像や音質は、残念ながら他社に比べて劣っていますから、曲数、本人映像、生音などで差別化できなければ苦しいと言わざるを得ません。

ちなみに2005年末には、UGAをマイナーチェンジした最新機種uga plusが発売されています。UGAと比べて映像が多少追加されたという程度で、大きな違いはありません。ちなみに「ニッポン採点ランキング」という採点全国ランキングもありますが、いかんせん基本的な採点機能が賢くない(誰でも簡単に90点以上が出る)から、「ランバト」や「うたスキ」などとは比べものにならないようです。

UGAシリーズについてのまとめ。

・曲数はNo.1。ただし、そのメリットを享受できる人は限られている。
・特に最近(過去10年以内)のアーティストの曲は、他機種と比べて弱い。
・本人映像や生音は曲数が少ない。
・本人映像や生音でない曲の映像や音質は貧弱。
・採点などの機能には、特に見るべき所がない。
posted by くまたろう at 19:17| 通信カラオケ機種概論序説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする