2007年09月03日

(13) 統合システム(後編)

前回説明した統合システムのメリット。それは一にも二にも「曲数が多い」こと、それに尽きます。組み合わせる機種が多ければ多いほど、曲数が増えることになります。

一方、統合システムはその構造上、どうしても避けられない3つの大きなデメリットがあります。
・歌本に間違いが多い
・曲の順番を勝手に変えられたり飛ばされたりする
・採点など、各機種独自の機能が使えない

まず「歌本に間違いが多い」こと。
前回も言いましたが、同じ曲でも機種によって選曲番号が違います。そのため、統合システムでは各々の曲に独自の選曲番号を与えて、機種ごとの選曲番号との対応を取る必要があります。
当然、各機種の曲データを、統合システム向けに転記します。その段階で間違いが起こります。残念ながら、1機種あたり何万曲も入っている曲のその全てをデータ入力担当者が知っているわけではないから。
たとえば、アーティスト名の正しい読み方を知らなくて、歌本の間違った所にそのアーティストが載ってしまうことがあります。Misiaが「ミシア」だったり、古内東子が「こないひがしこ」だったり、というようなことを実際に見たことがあります。
ちなみにバセラの公式サイトでは、こうした歌本のミスを指摘するための専用掲示板まであります。

次に「曲の順番を勝手に変えられたり飛ばされたりする」こと。全ての曲が全ての機種に入っているのではなく、どうしても「特定の機種にしか入っていない曲」が存在します。
たとえば「DAMにだけ入っていて、他の機種にはない」曲を再生しようとします。しかし、たまたまその時、システムにつながっているDAMが全部再生中でふさがっていました。そんな場合にシステムは、その「DAMにしか入ってない曲」の再生をいったん保留して、次の曲を再生します。そこで「曲の順番を勝手に変えられた」ことになります。
さらに、そのまま何曲か待ってもDAMが空かない場合には、「この曲は本日は歌えません」と出てしまう。しかし、その数十分後に同じ曲を入れたら、その時にはDAMが空いていたのであっさり再生できたということもあります。

そして「採点など、各機種独自の機能が使えない」こと。
前回説明した基本構造の通り、統合システムは各機種に選曲コマンドを投げて、再生される音と映像をリクエスト元の部屋に流すだけです。部屋で歌われる音を、各機種に直接入力することはできません。
そのため、各機種ごとに工夫を凝らした機能、特に採点系の機能は使えません。
最近の(特にBB,V2,UGAが出揃ってからの)カラオケは、単独機種でも十分すぎるぐらいの曲数を持ち、さらにランバトやうたスキなどの採点系・リクエスト系の機能が充実しています。しかし統合システムでは、ランバトもうたスキもできません。

このため、統合システムは、「曲数が多い」ことが必ずしも魅力であるとは言えなくなりました。

最近のパセラは、たとえば部屋でDVDを再生できることなど、統合システムの曲数以外の部分での魅力を追求するように
なってきている気がします。
posted by くまたろう at 21:16| Comment(0) | 通信カラオケ機種概論序説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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