2007年09月05日

(14) 採点カラオケ

「採点カラオケ」というもの自体は、1980年前後には既にありました。そして、基本的な構造はその頃から変わっていません。

カラオケに入っている音の中には「ガイドメロディ」というのがあります。リードヴォーカルが歌うべきメロディ。専門用語でいう「主旋律」。これをヴォーカルの代わりに楽器が奏でる音が、カラオケには必ずといってもいいほど入っています。それが「ガイドメロディ」です。
この「ガイドメロディ」と、マイクで拾った歌う人の声とを、比較して点数を出すのが「採点カラオケ」の原理です。

ほんの数年前までは、「採点カラオケ」はほとんど信頼できないものでした。メロディとは全然関係ない声をとにかくずっと出していれば、とにかく声さえでかければ高得点が出るようなものばかりでした。
しかし、2003年に発売されたBBcyberDAMに搭載された「精密採点」。この出現で、採点カラオケは初めて「信頼できる」レベルに到達したと言えます。
CPUやDSP(デジタル信号プロセッサ)などの処理能力が向上して、マイクで拾った声から正確に音程を検出して、音程の細かい変化からビブラートやしゃくりなどを検出できるようになったからです。

「精密採点」、そしてそのロジックを使用した「ランキングバトル」。多くのファンが出現し、彼らはそのロジックを解き明かそうと懸命に努力しました。その結果、99点以上を当たり前のように出す「ランバトラー」が多数出現するに至りました。まさに、昔ながらの採点カラオケが、新たに生命を吹き込まれ、新しい地平を切り開いたと言えるでしょう。

ただ、曲によってはガイドメロディが登録されていなかったり、ガイドメロディに間違ったメロディが登録されている(いわゆる「バグ曲」)ものがあります。そんな曲の存在が、実際にそのオケが作られてから数年〜数十年たってクローズアップされたというのも、「ランバト」効果です。
「精密採点」「ランバト」に対抗して、HyperJOY WAVEの「うたスキ」には「全国採点」などが搭載されています。

しかし、どんなに音程の検出が精密になっても、「ガイドメロディ」と歌う声を比較していることには変わりありません。感情をこめて唄った結果、本来のガイドメロディから外れたりすると、大きく減点対象になる。
人間が聴いて「上手い歌」と、採点カラオケで「高得点の歌」は、必ずしも同じではありません。
この点には変わりありません。
posted by くまたろう at 22:08| Comment(0) | 通信カラオケ機種概論序説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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