しかし「キー設定」は、昔からメーカーが困ってきたことの一つでした。
20年ぐらい前のレーザーカラオケ時代は、とにかく「通常の男性(or女性)の音域で出せるキーに設定する」という考え方が、当時は一般的だったのです。そのことが「歌いやすくする」ことであると考えられていたのです。
そのため、高音を売り物にする歌手の曲では、「原曲キー−6」とか「−8」とか、そういったキー設定の曲も時々ありました。昔のJOYSOUNDなどでは、キーコンは−4〜+4しかないのに。
ここでちょっと話がずれますが、皆さんキーコンってちゃんと使いこなせてますか?
ピアノの鍵盤を思い浮かべていただきたいのですが、±0の状態でド(C)の音が鳴っている所で、キーコンを+1にすると音が半音上がってド#(C#)になります。−1にすると半音下がってシ(B)になります。
キーコンとは、そうやってキーを動かして、自分の歌いやすいキーにしたり、またはオリジナル歌手の歌うキー(いわゆる「原曲キー」)にするためのものです。
ですが、見たところキーコンをちゃんと使いこなせている人は少ないように思われます。
譜面を読めるだけの音楽の知識があって、自分の声の音域を把握していて、歌う曲の音域を把握していて、それで初めて「自分の歌いやすいキーにする」ことができるのです。これは、譜面を読めるような知識のない人には敷居の高いことです。
それで、特に90年代の通信カラオケ時代になってからは、キーコンはたいていの場合「原曲キーに合わせる」ためだけに使われていたのが実情でした。
みんながみんな、そんなに高音自慢になったわけではありません。ただ、多くの人が言うのは、「オリジナル歌手のCDを聴いて練習しているのに、キーがずれていると歌いにくい」つまり「歌いやすいキー」=「原曲キー」です。
なのに、カラオケメーカーはレーザーカラオケ時代と変わらない「歌いやすいキー」=「通常の男性(or女性)の音域で出せるキー」という考え方にとらわれていました。
その点で、メーカーとカラオケファンとの間で認識のズレがあったと言えます。(ってのはちと大げさか)
ようやく、ここ数年ぐらいで、たいていの曲は原曲キーで入るようになりました。それ以外の昔の曲も、リモコンで予約する段階で、原曲キーで予約することができるようになりました。


その他に歌のスピードや伴奏もより原曲に近いものであればと思っています。